今日は低炭素住宅について書きたいと思います。
現在進行中のT様邸で認定低炭素をとるべく申請を出しました。
そこであったおかしなことを今回書きたいと思います。
今回T様邸は床断熱仕様で、UA値の計算をしましたが、そこで一部おかしな決まりがあるのです。
基礎の高さは地盤面から400mmとし、その上は基礎であっても外壁とみなすということでした。
何じゃこりゃ??です。
基礎なのに、基礎とみなさない。僕には意味がわかりませんでした。
直接本部に確認しても、その上は壁として計算してくださいの一点張り。
さらにはわずかな部分になるから計算上不利でも問題ないでしょ?
というような対応でした。
いやいや、僕もお客様も本当の家の性能を知りたいんですよ!!
って感じでした。
ちなみに今回のT様邸はUA値0.35W/㎡・Kですが、この基礎高さの決まりのせいで、計算上は0.38W/㎡・Kになるのです。
次世代省エネ基準は0.87W/㎡・Kなので、こんなものは全然話になりません。
僕としては0.35を0.38といわなければならないことが悲しいと思うのです。
具体的になにがおかしいかというと、安藤建築事務所の標準基礎高さは地盤面から450mmとしているので、この基準に当てはめると、50mm分が外壁とみなされるのです。
しかし、床断熱なので当然基礎の上の高さに断熱材がきます。
したがって、断熱ラインと気密ラインが基礎上にくるにも関わらず、全く影響を受けない、基礎の50mmの分も計算に入れなければならないのです。
全くもって意味がわかりません。
挙句の果てには本部の方は数値を上げたかったらその50mmの部分に断熱材を入れたらどうですか?とのこと。
はい?なにをおっしゃってるのかわかりません??
家の断熱に全く関係ないところに断熱を入れて、性能上げれば??っておかしくないですか??
っとこんなことをお上に突っ込んだところで決まりは変わりません!!
しかも、その基礎の上の50mm部分に断熱入れたら換気口に干渉するし、そもそも換気口があるので断熱を入れる意味が全くないのです。
こんなだから日本の家はバカにされるんです。
次世代省エネルギー基準のUA値0.87という値をクリアすれば残念ながら日本ではトップクラスとなるので高断熱と言えてしまいます。
ただ、残念ながらこんな性能では全然家は暖かくないので、気を付けてください。
数値ばかりを追い求めることはしないほうが良いですが、最低ここまではほしいという基準ぐらいは考えててもいいのかなと思う今日この頃です。
今日のこの内容の意味が分からないけど興味がある方はお尋ねいただければご説明をさせていただきます。
っとこの記事を書きながらも調べを進めていると、ある資料には基礎断熱の場合に限ると書かれていたり、どちらも適用になっていたりどんだけ適当なんだという感じです。
気が済まないので、しっかりとご説明できるように再度確認をしたいと思います。