最近業界誌を見るのを怠っており、化石になっていました・・・
日々の業務に追われ、子供に追われ、子供の習い事に追われ、なかなか余裕ができなかったこの頃ですが、またまた最近は夜中が調子よい日々です。
今日は業界誌をまとめ読みです。
最近は家づくりについてもYouTubeがかなり浸透してきて、建築系で多いのはレクチャー系のものらしいのです。
僕も数回見たことがありますが、特段ハマることはありませんでした。
これらのユーチューバーは比較的「自分たちは正しい」という内容でマウントをとる手法らしいのです。
例えば、耐震等級はこれだけ必要だ!とか、UA値・C値はこれぐらい必要だ!というような内容です。
これらは直感的に感じるこの家素敵だなとか、こんな暮らしがしたいというものではなく、知識を積み上げて、悪いものを排除するような考え方が多いです。
僕自身、最近感じることはお客様から「耐震性能はどのくらいですか?」とか
「断熱・気密性能はどのくらいですか?」というように、明らかにそういった情報をもとに勉強されている方だなとわかります。
実際、耐震性能を上げることや断熱・気密性能を上げることは家にとってはプラスになるので間違ってはいませんが、これだけやらないとダメだというのはちょっと違うと思います。
よくYouTubeなどの話で聞くのが、耐震等級3は絶対必要という方がいるそうですが、はたしてそうでしょうか?
耐震等級3は確かに強いです。熊本地震でも耐震等級3をとった家は全棟無事だったようです。
よくアンチ耐震で、かつてない大地震がきてまわりの家が全部倒壊したら結局家が残ってもそこでは住めないんじゃないかと聞きます。
ですが、そこで耐震派はだからこそ全棟耐震性能が必要だと言います。
でも、実際耐震等級3をとるときはプランの制限やコストの問題が絡んできます。
誰しもができるものではないのです。
そして、この考え方は車に例えると万が一に対してどのくらい安全性を保つかということに置き換えることができます。
大地震は絶対あるともないとも言えないのです。
同じように車の交通事故もあるともないとも言い切れません。
万が一の事故で命を落とす方も少なくありません。
そうなった場合、軽自動車とミニバンや大型SUVを比べると当然軽自動車の被害が一番大きなものとなります。
命を守りたいのであればみんな大型SUVに乗るのがベストではないでしょうか?
ですが、実際はそんなことはありませんよね?
軽自動車が悪いなんてことは考えないと思います。
大型の車に乗って命の危険を守るのはある種の保険です。
耐震性能を上げるのも保険です。
耐震等級3の家を建てて、死ぬまで大きな地震がなかった場合は
掛け捨ての保険と変わりません。
将来の建物の売買価格には多少影響はあるかもしれませんが、
40年ほどたっていたならば適切なメンテナンスをしていない限り0円です。
アルファードに乗りたい人が乗ればいいし、耐震等級3がほしい人が建てれば良いだけなのです。
それを耐震等級をとってない家は悪だというのは言い過ぎです。
軽自動車で事故ったら死ぬから乗らないでおきましょうというのと一緒です。
耐震性能や断熱・気密性能に特化すればするほど家は高級になり、贅沢品になるのです。
僕はこれがちょっと気持ち悪いです。
性能にお金をかけても、それだけでは楽しい暮らしは手に入りいません。
特にコロナが広まってから、どのようにして家で遊ぶか、どのように豊かに暮らすかをあらためて考えるようになりました。
ある会社では木々に囲まれた暮らしで、心地よさを追求し、
愛知の僕が好きな建築会社さんなのですが、家と庭で最大限遊ぶをテーマにした会社さんもあります。
どこにお金をかけるかはお客様の自由です。
家はこうあるべきとか、こうしておかないとダメだというのは建築会社のエゴであって、お客様に強要するものではありません。
でも、お客様は当然家づくりの素人なので、信じてしまいます。
こうしないとダメなんだとなります。
そんな中での家づくりはとっても窮屈ですね。
外遊びができる家を提案するのも、夢ばかり見せておいて建てたら全然使わなかったじゃ意味がありません。
僕たち作り手はそんな暮らし方の提案をするとともに、やりっぱなしではなく、その後のアフターにも責任を持つべきなのです。
大崎キャンプはそんな日常の中にある楽しいを提供して、ついつい家でもやりたくなるような仕掛けを作っていこうと思っています。
「あー毎日大変やけどたのしい」
のために頑張ります!!
何が言いたいかわからないコラムになっちゃいました!!