今日は家づくりあるあるの予算オーバーについて書きたいと思います。
家づくりにおいて最も大切なのは予算です。
よくFPさんがいう借りられる金額と返せる金額は違いますといいますが、
昨今はよりそれを感じるようになりました。
最近では夫婦共働きは当たり前、もっというと奥様も正社員という家庭
がかなり多くなったように感じます。
当然、夫婦が正社員で働けば世帯年収は飛躍的に上がります。
20代~30代前半夫婦で年収600~1000万円というのも全然ありえます。
このぐらいの年収があれば、実際に借りられる金額もかなり上を目指せます。
ですが、若夫婦にはほとんどの確率で子育てが出てきます。
夫婦共働きで子供を育てるのは容易ではありません。
先日ニュースで女性の幸福度調査をした記事が出ておりましたが、
子どもがいる家庭の方が奥様の幸福度が低いそうです。
4段階の調査で、
一番幸福度が高いのは子供がいない専業主婦で
二番目子供がいない夫婦共働き、
三番目が子供がいる専業主婦
最も幸福度が低いのが子供がいる共働きの奥様だったのです。
こんな状況で少子化が解決するはずがありません。
古い考えかもしれませんが、これまでは子供が幸せの象徴だったのが
今では子供がいない方が良い世の中になっているのです。
個人的には悲しいです。
子どもを授からない、授かれないご家庭もあると思いますが、
子ども=幸福度の低下というのは耐え難いですし、そういった世の中の構造が
おかしいのだと思います。
っと話はそれましたが、家づくりを考えられている方の大半は、
子育てが必ずセットになりますので、本当に奥様が正社員で働き続けるという
ことが可能かどうかも考えなければなりません。
我が家でも、3人目までは妻も正社員で働いていましたが、
4人目まで言った時点で仕事を諦めました。
今思えば、3人目の時もしっかりとはまわっていなかったと思います。
2人で頑張って、良い生活をするために家を建てたのに、その家によって
生活が圧迫されたのでは本末転倒です。
だからこそ家は予算がすべてなのです。予算オーバーはありえないのです。
一般的に予算オーバーになる確率が高いのは設備まわりです。
ある程度の大きさの会社になればその会社専用の標準キッチンや
ユニットバスが初めの金額に書かれています。
ですが、その仕様がとんでもなく低い物だったら・・・
プランが決まっていざショールームという流れになり、
自分たちの思い通りの設備を入れて数百万円のプラスなんてのがほとんどです。
この時のお客様の心境としては、自分たちが贅沢なものがほしいから
しかたないよねという感情になっていると思います。
実はこの時点ですでに間違っているのです。
最初から自分がここまでの物を入れたいと考えた上でプランを描いていたならば
こんなことにはなっていないのです。
必ずもう少しプランは圧縮されていたはずです。
ですが、プランが決まって設備を見に行っているということは
実施設計の段階なので、なかなか後戻りできません。
もしまたプランの相談をすると追加で設計料がかかるのではないか、
着工がどんどん遅れるのではないか等々余計なことを考えてしまい、
結果、泣く泣く追加の数百万円を支払う羽目になります。
住宅の建築の場合、契約のタイミングが非常に難しく、
細かな見積もりを出す際には必ず、様々なところに見積もりを依頼することになります。もはや会社だけの話ではなくなってきているかのように。
その時点でお金を支払っていなくともなんとなーく後戻りしにくい雰囲気には
なっているのものです。
そのなんとなーくが一番怖いのです。
一番簡単な方法は会社を決める前に自分たちでショールームに行って、
入れたいものをリストアップしておくことです。
それをもってプランの依頼をすれば必ずその予算に合うようにプランを描いて
くれるはずです。
最悪、その時点でどのくらいオーバーするかも把握することができます。
会社の当たり前とお客様の当たり前は違います。
例えば、内覧会を見に行ったお宅で使われていたものがその会社の
オプションだったとすれば、自分ではあれが標準だと思っていたのに予想外のプラス材料になってしまいます。
住宅あるあるです。立派なモデルルームなんかは特にこの問題が出ます。
そして、それがなんとなく当たり前みたいになっているこの建築業界が
おかしいのだとあらためて感じます。
結局自分たちのことは自分たちで守らなければなりません。
事前に使いたいものを決めておく。
それだけで少しは自分たちの予算を守ることにつながります。
家づくりはとっても楽しいものです。
気づいたら家づくりが億劫になっていたなんてことがないように
できることはなんでもやっておくべきだと考えます。
今日は予算のお話でした!!