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小さな家はゴールではない
COLUMN
2026/03/06

最近、お客様との打ち合わせの中で、自分の伝え方を少し見直さないといけないなと思うことがありました。

これまで私はよく、こんな話をしてきました。

性能をしっかり上げて、素材にもこだわると当然コストは上がります。

だから家を少しコンパクトにして、その分、性能や素材にしっかりお金を使いましょう。

この考え方自体は、今でもとても大切だと思っています。

これからの家づくりを考えると、むしろ合理的な選択です。

ただ、振り返ってみると「なぜ家を小さくするのか」という説明ばかりで、

その先にある「そこで暮らす豊かさ」について、十分に伝えられていなかったなと思いました。

家を小さくするというと、「削る」とか「我慢する」というイメージを持たれることがあります。

でも私たちが考えているのはそういうことではありません。

本当に大切なところにしっかりお金と設計の力を使うために、必要以上の広さを持たないという考え方です。

冬の朝、裸足で床を歩いても冷たくないこと。

夏はエアコン一台で家の中が穏やかに涼しいこと。

無垢の床の感触や、窓から入る光の気持ちよさ。

こうした心地よさは、毎日の暮らしの中で積み重なっていきます。

そしてもう一つ大切なのが、家族が同じ場所にいる時間です。

リビングで子どもが宿題をしていたり、

ソファで誰かがくつろいでいたり、

キッチンから料理の音が聞こえてきたり。

特別なことがなくても、家族の気配を感じられる。

そんな日常が、あとから振り返ると一番の思い出になっていることが多い気がします。

近代建築の巨匠
ミース・ファン・デル・ローエは、

「Less is more(少ないほど豊か)」という言葉を残しました。

不要なものを減らすほど、本当に大切なものが際立つという意味です。

住宅も同じだと思っています。

家をただ大きくするよりも、空間を整理して本当に大切な場所に力を入れる。

その方が、日々の暮らしは豊かになります。

私たちの設計では、リビングを家の中心に据えることが多くなります。

家族が一番長く過ごす場所だからです。

その空間の質を高めることが、暮らしの質につながると考えています。

結果として、家の大きさは少しコンパクトになります。

延床面積で言うと、25坪前後になることが多いです。

居室を必要以上に広くしないことに加えて、

使われない廊下や大きすぎるホールなど、ただ通るだけの空間もできるだけ減らします。

リビングを中心に暮らしがつながる設計にしていくと、

それくらいのサイズがちょうどよいバランスになることが多いと感じています。

廊下が少ない家は、家の中を移動するたびに自然とリビングを通ります。

子どもが帰ってきたときに顔を合わせたり、

家族の気配を自然に感じられる家になります。

ただ、この考え方にはもう一つ大切な前提があります。

「神は細部に宿る」という考え方です。

冬暖かく、夏涼しい家は、断熱材を厚くするだけではできません。

気密の取り方や窓まわりの処理など、見えない部分の細かな仕事の積み重ねで決まります。

ほんの数ミリの隙間。

一本のテープの貼り方。

断熱材の納め方。

こうした細かな仕事を職人が丁寧に積み重ねることで、

家の性能は大きく変わります。

そしてもう一つ、私は家だけが立派な人生にはしたくないと思っています。

家にお金をかけすぎて、旅行に行けない。

子どもにいろんな経験をさせてあげられない。

それは少し違う気がしています。

家も含めて人生が豊かであること。

そのために性能はしっかり高くする。

素材も本物を使う。

でも必要以上に大きくはしない。

家は、

大きさで豊かになるものではなく、

設計によって豊かになるものだと

私たちは考えています。

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