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換気設備とランニングコスト
COLUMN
2024/11/21

先日、ダクトレス第一種換気のメーカーさんと話す機会がありまして、

換気における体感とランニングコストについて、聞いてみました。

まず、体感についてですが、第三種換気による冷気の流入については

室内の温度設定にもよりますが、真冬で吸気口から

1~2m程度離れれば外部の冷気を感じることはほぼ無いらしいです。

もちろん、吸気口すぐそばだと冷たく感じるが、少し離れれば

心配はいらないということです。

ただ、吸気口を全開にすると体感では感じやすくはなると思います。

では、電気代と暖冷房費はどうでしょうか。

三種は第3種排気型24時間セントラル換気システムで

一種はダクトレス熱交換付換気で比較すると

まずは電気代ですが、家のサイズにより少し誤差がありますが、

第三種で月1200円、第一種で300円

ということで、第一種が月900円ほどお得になるようです。

そして、冷暖房費は2000円も違うらしいのです。

月々トータル3000円近くも電気代が違うと

いう結果らしいのです。

もちろん、これは第一種換気の会社の説明ですので、

すべてが正しいとは限りません。

ですが、機種選びのものさしにはなると思っています。

そして、イニシャルコストとの差額も考慮して、決定すべきです。

今のところ、安藤建築事務所では月3000円のコスト差が出れば

余裕で元を取る計算となります。

そして、ダクトレス第一種も当然万能ではありません。

よく言われるのが、音の問題。

ダクトレスは強運転だとうるさいので中や弱にするとのこと。

その結果、換気量は落ちるので、

強運転目いっぱいで換気の申請を出している場合は換気不十分に

なってしまいます。

その辺も突っ込んで聞いてみたところ、申請は目いっぱいでだしても、

実際は暗黙の了解でみんな風量を抑えているそうです。

これは第三種も同じで、吸気口を小さくすると換気量は落ちますが、

みんなそうやって生活をしているみたいです。

一時間当たり居室の50%の換気が必須となっていますが、

この辺はモヤっとしています。

この辺は日本の気密性能の低さも考慮しているかもしれません。

ですが、完璧な気密施工を施しているのならば

できるだけ換気量は確保した方が良いです。

もう一点、熱交換の効率が92%などと謳っていますが、

これは静音での稼働での効率なので、

強運転などにすると、熱交換効率は70%ほどになっているので、

この辺も少しモヤっと感が残ります。

では、これを解消する方法はなにかと言いますと、

換気設備を多く設置して、一台当たりの換気量を

少なくして、熱効率を上げ、音も効率も上げる方法があります。

ただし、当然ですがイニシャルコストはアップするので、

その辺も踏まえて考える必要があります。

なんと、安藤建築事務所の場合はあまり心配いらないのです。

なんのせ小さいのです。

通常ダクトレスの場合、一件あたり

換気設備の数は4台か6台が一般的ですが、

安藤建築事務所のコンパクトなお家だと2台で完結できるのです。

ただし、換気設備は居室の数に依存しますので、

一般的な家族構成の場合は、必ず下限が4台となります。

ということは4台を小さな家で稼働するので、

弱運転や中運転で十分な換気を行いつつ、

なおかつ、音も静かで熱効率も良いというベストバランスなのです。

無駄を省き、コンパクトにすることが、間接的なメリットにも繋がるのです。

換気については前回の記事でも書いています。

省エネ性能 換気 | 安藤建築事務所 | 石川県金沢市 | 設計から施工まで一貫体制の建築事務所 (h-imagine.net)

現在使用している機種や検討中の機種もご紹介しておきます。

下記からどうぞ

ダクトレス全熱交換換気システム VLR-70 | 日本スティーベル株式会社 (stiebel-eltron.co.jp)

ダクトレス全熱交換型換気システム Air save | 製品情報 | 株式会社キムラ 製品情報サイト (kimuranet.jp)

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