先日、ダクトレス第一種換気のメーカーさんと話す機会がありまして、
換気における体感とランニングコストについて、聞いてみました。
まず、体感についてですが、第三種換気による冷気の流入については
室内の温度設定にもよりますが、真冬で吸気口から
1~2m程度離れれば外部の冷気を感じることはほぼ無いらしいです。
もちろん、吸気口すぐそばだと冷たく感じるが、少し離れれば
心配はいらないということです。
ただ、吸気口を全開にすると体感では感じやすくはなると思います。
では、電気代と暖冷房費はどうでしょうか。
三種は第3種排気型24時間セントラル換気システムで
一種はダクトレス熱交換付換気で比較すると
まずは電気代ですが、家のサイズにより少し誤差がありますが、
第三種で月1200円、第一種で300円
ということで、第一種が月900円ほどお得になるようです。
そして、冷暖房費は2000円も違うらしいのです。
月々トータル3000円近くも電気代が違うと
いう結果らしいのです。
もちろん、これは第一種換気の会社の説明ですので、
すべてが正しいとは限りません。
ですが、機種選びのものさしにはなると思っています。
そして、イニシャルコストとの差額も考慮して、決定すべきです。
今のところ、安藤建築事務所では月3000円のコスト差が出れば
余裕で元を取る計算となります。
そして、ダクトレス第一種も当然万能ではありません。
よく言われるのが、音の問題。
ダクトレスは強運転だとうるさいので中や弱にするとのこと。
その結果、換気量は落ちるので、
強運転目いっぱいで換気の申請を出している場合は換気不十分に
なってしまいます。
その辺も突っ込んで聞いてみたところ、申請は目いっぱいでだしても、
実際は暗黙の了解でみんな風量を抑えているそうです。
これは第三種も同じで、吸気口を小さくすると換気量は落ちますが、
みんなそうやって生活をしているみたいです。
一時間当たり居室の50%の換気が必須となっていますが、
この辺はモヤっとしています。
この辺は日本の気密性能の低さも考慮しているかもしれません。
ですが、完璧な気密施工を施しているのならば
できるだけ換気量は確保した方が良いです。
もう一点、熱交換の効率が92%などと謳っていますが、
これは静音での稼働での効率なので、
強運転などにすると、熱交換効率は70%ほどになっているので、
この辺も少しモヤっと感が残ります。
では、これを解消する方法はなにかと言いますと、
換気設備を多く設置して、一台当たりの換気量を
少なくして、熱効率を上げ、音も効率も上げる方法があります。
ただし、当然ですがイニシャルコストはアップするので、
その辺も踏まえて考える必要があります。
なんと、安藤建築事務所の場合はあまり心配いらないのです。
なんのせ小さいのです。
通常ダクトレスの場合、一件あたり
換気設備の数は4台か6台が一般的ですが、
安藤建築事務所のコンパクトなお家だと2台で完結できるのです。
ただし、換気設備は居室の数に依存しますので、
一般的な家族構成の場合は、必ず下限が4台となります。
ということは4台を小さな家で稼働するので、
弱運転や中運転で十分な換気を行いつつ、
なおかつ、音も静かで熱効率も良いというベストバランスなのです。
無駄を省き、コンパクトにすることが、間接的なメリットにも繋がるのです。
換気については前回の記事でも書いています。
省エネ性能 換気 | 安藤建築事務所 | 石川県金沢市 | 設計から施工まで一貫体制の建築事務所 (h-imagine.net)
現在使用している機種や検討中の機種もご紹介しておきます。
下記からどうぞ
ダクトレス全熱交換換気システム VLR-70 | 日本スティーベル株式会社 (stiebel-eltron.co.jp)
ダクトレス全熱交換型換気システム Air save | 製品情報 | 株式会社キムラ 製品情報サイト (kimuranet.jp)