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耐久性 気密部材
COLUMN
2024/11/21

高性能住宅を建築するにあたって、重要な気密部材について書いていきます。

近年、高気密高断熱住宅という言葉がかなり浸透し、お客様も

YouTubeやInstagramなどのSNSで勉強をされている方も多いと思います。

ただ、実際のところC値が大切ということと、断熱材の種類ぐらいまではご理解

いただけても気密シートの種類やテープまで吟味される方は少ないと思います。

実際に安藤建築事務所でも、気密住宅をはじめて7~8年経ちますが、

その間に、いくつものテープを使い、ブラッシュアップしてきました。

そもそも、北陸では気密シート使用率がかなり低く、

吹付か、パネル工法にテープが多いので気密シート自体を知らない会社も

少なくありません。

また、工法上も透湿性の無い断熱に関しては気密シートを貼る必要がない

という断熱もあります。

安藤建築事務所では、断熱と気密は別で考えています。

パネル系の断熱材は主に外部の面材部分に気密テープを貼り、

内部の断熱と躯体の取り合いにコーキングやウレタンなどをふきます。

吹付断熱材は断熱材で気密をとり、躯体の取り合いの角などの

ピンホールができやすい箇所にテープを貼ったりします。

私たちは繊維系断熱材を使うため、気密シートは必須になりますが、

そもそもの考え方として、気密を長期間保ちたいという想いがあります。

そこで、突き詰めて考えた時に、断熱=気密だと

万が一断熱欠損(構造材の収縮やウレタンの割れなどにより)

ができてしまった場合、断熱だけでなく、気密性能も失ってしまうのです。

吹付やパネルは基本的に柔軟性が無いので、もし木の収縮で

隙間が空いたらと思うと怖い面があります。

吹付に関しては硬質ウレタンと軟質ウレタンがあるので、

すべてが木の収縮に対してシビアかというとそうではないと思いますが、

そもそも、気密は気密という考え方であれば、気密部材×施工精度で

気密の寿命が決まるので、私たちの求める耐久性の長寿命化にマッチします。

また、気密シートはただ気密だけとれればよいというわけではなく、

調湿性もとても大切になります。

冬と夏では内部と外部の湿度が逆転します。

そのため、夏場の逆転結露で壁内が結露する危険性があるので、

安藤建築事務所では調湿可変気密シートを採用しています。

もともと、デュポン社製の物を使用していましたが、

廃盤やテープの食いつきなどの試行錯誤を経て、

現在はウルト社製のSDヴァリオツヴァイという調湿可変気密シートを

採用しています。

もともと気密テープをウルト社製のユラソールを使用していたため、

より相性の良いシートに変更しました。

気密シート
気密シート 勾配

見た目にも美しいシートですね。

またこの画像に貼っているテープがユラソールというテープです。

気密テープにおいても価格と性能はピンキリです。

ユラソールは非常に高価で一般的な気密テープからすると数倍の価格に

なりますが、気密施工時のシートや木材への食いつきに加え、その後長期間

粘着力が衰えないという圧倒的な機能性と対候性で安藤建築事務所には

欠かせない重要な素材です。

また、ネットやYouTubeなどでは吹付断熱の場合も気密シートを貼った方が良い

と言われる意見も多数ありますが、ほとんどが気密シートの施工がありません。

各断熱材・気密シート・テープなどは商品によって

一概に良い悪いとは言えませんが、

大切なのは部材に応じた適切な施工が大切だということです。

その辺をおざなりにして、ただ気密がとれていればよい、数値がよいから

問題ないと考えるのは浅はかではないかと考えています。

大切なのは何度も書きますが、耐久性です。

長期間家を守る。これに尽きると思います。

気密に関してはまた別項の省エネ性能部分でも触れますが、

気密をすることも建物の長寿命化・ローメンテ化・

ランニングコストの削減においてとても重要な要素になりますので、

ぜひ、気密の数値だけでなく、その素材にもご注目いただければと思います。

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