久しぶりのコラムになります。
ショッキングなタイトルですが、仕事が嫌ということではありません!!
建築価格の高騰が止まらず、次から次と見積もりが高くなっていきます。
ウッドショックの影響がもちろん一番ですが、その他の資材なども同様です。
上がることはあっても下がることはない・・・
僕がこの業界に入ってから物が安くなったことは一度もありません。
強いて言うなら、在庫している木材だけは大量仕入れということもあり、
安く入れられていますが、その他の金額は上がり続けています。
世の中の給与所得が上がれば問題はないのですが、日本人の所得は下がっています。
最近では、正社員の共働きが当たり前になったということもありローン自体は高額でも借りられる方は多いですが、この値上がりは異常です。
土地の価格も高止まりで下がる気配もないので、私たちはお客様に高額なお買い物をさせてしまっているのが現状です。
心配なのは家の返済のために働いてしまうことです。
せっかくの一軒家なのに、その支払いによって仕事をやめられない状況になるかもしれません。
バブルの時とはわけが違います。
バブル時代は土地も金利も高かったですが、給料も青天井でお金をどこに
入れてても増えるような時代でした。
今は残念ながら収入がなかなか上がらない世の中になってしまいました。
少し前まで老後の2000万円問題などがありましたが、今はコロナもあり、
近い将来の心配も増え続ける一方です。
そんな中でも、本当にありがたいことにたくさんのご契約をいただきますが、
本当に見積もりを作るのが嫌で嫌で仕方ありません。
これまでは徐々に値上がりというのが一般的でしたが、今回のウッドショックは
一気に価格が高騰するので、極端なことを言うと家のプランを作っている最中にも値上がりしているのです。
当然、私たちが吸収できる限界まではやりますが、どうしても赤字にはできません。
会社が潰れてしまっては元も子もありません。
実際に、材木屋さんに話を聞いたところウッドショックで急激に上がったコストを会社とお客様でカバーできず、契約が白紙になる物件も出ているようです。
価格を合わせるために粗悪な家が建ってしまうことも懸念されます。
なんのために家を建てるのか。
家が贅沢品となってしまうことは避けなければなりません。
もっともっと小ささを求めなければならないのか、それとも落とせるところを
もっともっと詰めていくことなのか。
生涯コストで考えるべきと思う僕はイニシャルコストで削り切れない部分がでてきます。
最近はこんなもやもやを抱えながら過ごしています。
先日建築のお偉いさんたちも国に何かしらの支援を求めましたが、
おそらくすぐにどうこうはないと思います。
ただでさえ、コロナで子育てにも影響が出ているのにその上家を
建てられない世の中になってしまってはなんのために生きているのか
わからなくなります。
そんな文句をいったところで世の中が変わるわけではないのでとにかく今は
できるかぎりお客様の負担を減らせるようにできることはしていきたいと思います。
そんな愚痴ばっかりのコラムでした。
もっともっと有益な情報を発信できるように精進します。