エコな暮らし方として、薪ストーブを考える方も少なくないと思います。
そして、インテリア性の高さとほっこりとした暖かさ、焔の揺らめきは暮らしに豊かさを与えてくれます。
安藤建築事務所のお客様でも年に数台設置させていただいております。
今日はそんな薪ストーブについて書きたいと思います。
そもそも薪ストーブはなぜエコなのか??火をつけることは空気中の二酸化炭素を増やすことになります。
ちゃんと説明できる人は意外と少ないかもしれません。
現在、地球の主なエネルギーは石油や石炭、ガスなどの化石燃料が一般的です。
化石燃料はその名の通り、簡単に作られるものではなく、何万年何億年という歳月をかけ、ゆっくりと作られるのもなのです。
すなわち、もし枯渇した場合、人間の生きている間ではどんなに頑張っても再生できないエネルギーとなります。
つまり、化石燃料を使い続ける限り、地球上の二酸化炭素は増加し続けます。
では薪ストーブはどうでしょう。
地表上にある木々は現在進行形で二酸化炭素を吸収し、酸素を排出しています。
しかし、生きているうちは良いのですが、枯れると、逆にこれまで吸収した二酸化炭素をすべて排出してしまいます。
そうなった場合、二酸化炭素の総量は全く変わりません。
木を伐採して、薪にしてストーブで燃やす。
排出される二酸化炭素を木が吸う、それをまた燃やす。
という流れであれば地表上の二酸化炭素の総量は変わりません。
カーボンニュートラルという考え方で、ここから薪ストーブはエコだと言われています。
ただし、どんな木でもというわけではありません。
基本的には間伐材が条件です。なんでもかんでも伐採すると砂漠化し、木自体がなくなってしまいます。
間伐は森を守る重要な仕事です。カーボンニュートラルの観点でも、森がなくなっては意味がありません。
薪ストーブは地球と共に共生するための大切な資源です。