建築資材の高騰がとまりません。
様々な素材の価格やごみの処分費、人工含めて上がっても下がらない状況です。
プラス土地価格の上昇も止まらず、こんな価格で家建つの??
という感じです。
毎回毎回見積もりを作るたびに予算きついなーと思うことばかりです。
もはや当たり前になってしまいましが、消費増税なんかもモロ打撃です。
住宅ローン減税で還ってくる額が上がりましたが、
予算は基本変わりません。
2000万円の家だと、消費税5%で100万円、8%で160万円、10%で200万円です。
でも基本予算は変わりません。
せめて住宅購入にかかる消費税の増額分だけは購入時に還元という形でないと、
結果的に粗悪な家が増えるかもしれません。
40万円の差でも余裕でミーレが入れられますし、断熱性能を上げることもできます。
安藤建築事務所が使用している、米杉や米ヒバなども値上げの対象です。
これまでよりも辛めに予算を見ていかなければならなくなります。
とりあえず、米杉に関しては年間契約で価格を維持しましたが、次は上がります。
良い家を建てられるのは限られた富裕層だけなのか?
そんなのおかしいです。
特に性能は最初にあげておけばランニングコストは驚くほど抑えられます。
そのためにはイニシャルコストは非常に大切です。
若者世帯はこれから給料が上がっていく保証はありません。
年金をしっかりもらえる保証もありません。
その上、すでに今のままでは老後お金が足りなくなりますと国が言っています。
こんな状態でしっかりとイニシャルコストを確保するのはとても難しいです。
僕はそれらを家を小さくすることでカバーしてきましたが、それも難しくなってきています。
品質は落としたくないし、さらにリフォームやメンテナンスの費用も抑えるために素材の選定も行っているので、削り切れないというのが正直なところです。
予算を合わせるために無理に小さすぎる家をつくるのもただの自己満足になってしまいます。
コストを抑えながら長持ちする素材を探したり、設備まわりはいずれ交換が必須となりますので、その辺の仕様の見直しなどローコスト化できないかを模索中です。
通常まずは職人さんの人工のカットを実行しますが、これもあまり面白くありません。
金額を下げながら今までと同じクオリティで仕事をしろというのはパワハラですし、モチベーションが違います。
これは企業努力とは少し違うかなとも思います。
たくさん仕事をいただいて大変ありがたいのですが、それと半比例して、金額がどんどん上がっていくのもとても嫌な感じです。
もっともっと企業努力という点でも僕たちにできることを探していきたいと思います。