金沢市の閑静な住宅街。山並みを望む高台に建つ、延床22.5坪+ロフト2.5坪の超高気密・高断熱住宅。
この家の最大の特徴は、限られた床面積の中に、縦・横・奥行きの広がりを巧みに取り込んだ空間構成です。
2階に配置されたリビングは、南面の大開口から山並みを一望でき、日々の暮らしの中に自然の風景が溶け込みます。視線は遠くへ抜け、実面積以上の開放感を生み出しています。
ダイニングには、長さ6.5mの無垢のサペリ材を加工したL字型カウンターを設置。木の質感と存在感が、まるでカフェやギャラリーのような空気感をつくり出します。
内部空間は、床レベルを4層に分けた立体構成。リビング・ロフト・サニタリー・寝室が高低差を持ちながら緩やかにつながり、視線が斜めに交差することで、平面的な広さ以上の“奥行き”を感じさせます。
1階には寝室・収納・サンルーム・浴室をまとめ、移動距離を最小限に抑えたスマートな家事動線を実現。洗濯・干す・しまうが一体となった空間は、日々の暮らしをより快適にします。
将来の子ども部屋はロフトで対応。普段はリビングと一体化した多目的スペースとして、必要なときには個室として活用できるよう計画されています。閉じすぎず、開きすぎない、ちょうどよい距離感が家族のつながりを育みます。
UA値 0.39
C値 中間 0.1(0.08)