金沢市内の閑静な住宅街に建つ、延床24坪の住まい。
ここで暮らすのは、ご夫婦とお子さま二人の4人家族です。
家づくりを考え始めた当初、ご主人は住宅に対して少しネガティブな印象を持たれていました。
「家は建てた瞬間から負債になるもの。」
そんな考えから、できるだけコストを抑えられる建売住宅も選択肢のひとつとして検討されていました。
しかし、安藤建築事務所と出会い、家づくりに対する考え方が少しずつ変わっていきました。
私たちが大切にしているのは、単に建築費を抑えることではありません。
必要以上に大きな家をつくらず、本当に必要な広さを見極めること。
その上で、断熱性能や気密性能、耐久性といった住まいの本質的な部分にしっかりと予算をかけ、将来の光熱費やメンテナンスコストを抑えていくことです。
建てるときだけではなく、住み始めてから先の暮らしまで見据えた考え方に共感していただき、この住まいづくりがスタートしました。
計画したのは、延床24坪のコンパクトな住まい。
限られた面積の中で豊かに暮らすため、LDKは2階に配置しました。
周囲の視線を気にすることなく、明るい光と空を感じながら過ごせる空間です。
コンパクトな住まいでありながら、LDKは20畳以上を確保。一角には畳の小上がりを設け、くつろぎの場所としてはもちろん、お子さまの遊び場や家族の居場所としても活躍します。
また、床面積だけでは不足しがちな収納や余白については、ロフトを活用することで解決しました。
単純に家を大きくするのではなく、本当に必要な部分だけを工夫して補う。この住まいらしい合理的な考え方です。
そして、ご主人の趣味であるコーヒーやカカオの焙煎も暮らしの中に取り込みました。
家族と過ごす時間だけでなく、自分の好きなことに没頭できる時間も大切にしたい。そんな想いを住まいの中にしっかりと居場所として残しています。
家づくりにおいて大切なのは、広さや豪華さではなく、自分たちの暮らしに合っていること。
この住まいは、限られた面積だからこそ無駄を削ぎ落とし、本当に大切なものに価値を置いた一棟です。
建築コストだけでなく、その先何十年と続くランニングコストやメンテナンスコストまで見据えながら、家族らしい暮らしを形にした住まいとなりました。
UA値 0.38
C値 中間 0.1(0.069)