金沢市内の閑静な住宅街に建つ、延床28坪の超高気密・高断熱住宅。
無垢材のやさしさと、暮らしの工夫が光る、趣ある住まいです。
床にはバーチ材、天井やアクセントにはレッドシダーを採用し、
明るさの中に木の質感が活きる、あたたかみと品のある空間をつくり出しました。
住宅密集地にありながら、掃き出し窓をあえて設けず、
リビング上部の吹き抜けに設けたハイサイドライトから光と眺望を確保。
視線を上に導くことで、広がりとプライバシーを両立した住まいとなっています。
45度の角度が生み出す、心地よい“ずれ”のあるLDK。
キッチンをリビングに対して45度傾けて配置することで、
空間に緩やかなつながりとリズムが生まれ、
間口が狭い敷地でも圧迫感を感じさせない設計となっています。
また、キッチン裏には大容量の本棚を設置。
収納としての実用性だけでなく、空間の視線をコントロールする役割も担い、
パブリックとプライベートが自然と溶け合う構成となっています。
将来まで見据えた吹き抜けと子ども部屋の関係性。
リビングの吹き抜けは、将来の子ども部屋と隣接するよう設計。
現在は開放的で明るい空間として使い、
将来的に仕切った際にも温熱管理がしやすい配置で、快適さが損なわれません。
2階に水まわりを集約し、生活動線をスマートに。
洗面・浴室・洗濯機・物干し・収納を2階に集約することで、
着替え・洗濯・乾燥・収納までをワンストップで完結。
1階のLDKが洗濯物で散らかることなく、常にすっきりとした暮らしを実現します。
無垢材のあたたかさと、光の設計、暮らしやすさ。
パブリックとプライベートが心地よく交差する、
静かでやわらかな家が完成しました。
UA値 0.37
C値 中間 0.1(0.063)