かほく市の閑静な住宅街に建つ、8の字に巡る家
住まいの中心に洗面コーナーを配置し、それを囲むようにLDKや水回りが回遊できる8の字動線を計画。日常の家事や生活動線が自然とスムーズになる、機能的で快適な間取りが実現しました。
下屋部分のリビングスペースは屋根勾配に沿って吹き抜けとし、2階との距離を視覚的にも体感的にも近づけ、空間に一体感と開放感をもたらしています。
ダイニングキッチンとリビングの配置にあえて角度を設けることで、空間に奥行きを生みつつ、互いの気配を感じながらも落ち着きのある居場所を確保しました。
また、ダイニングキッチンの天井とタタミ収納にはウォールナット材を使用し、空間に素材の統一感と重厚さを加えながら、視覚的にも意識的にもエリアを緩やかに区切っています。
空間を柔らかくつなげながらも、それぞれの場に意味を持たせる。
この家は、動線・高さ・素材の工夫で、豊かな奥行きと居心地を両立した住まいです。