金沢市の閑静な住宅街に建つ、ほぼワンルームの家
延床30坪のコンパクトな住まいながら、1階は約30畳のLDK+小上がり畳スペースで構成されたひとつながりの大空間。玄関を入ると、そのまま広がる開放的なワンルーム空間が出迎えます。
畳スペースは小上がりとし、掘りごたつ仕様にすることで、くつろぎの場所としても活用できるように設計。
リビングの中央にはストリップ階段を配置し、視線と動線を緩やかに分けることで、開放感を保ちつつ畳スペースの落ち着きを確保しました。
天井はレッドシダー張りで仕上げ、重心を低く抑えながら空間に趣を添えています。床材にはタガヤサンを採用し、全体を落ち着いたトーンで統一。木の素材感が活きる、上質でシックなインテリアが広がります。
水回りは1階に集約しつつも、洗濯・乾燥・収納はすべて2階で完結するよう、サンルームとファミリークローク(FC)を2階に配置。1階と2階で用途を分け、家事動線の効率化と空間の美しさを両立させています。
また、洗面スペースには大きな沐浴用ボウルと、九谷焼作家による手仕事のボウルを設置し、用途に応じた使い分けが可能。日々の暮らしの中に、小さな“特別感”を添える設えとしました。