かほく市の閑静な住宅街に建つ「真ん中な家」。
生活の中心を1階に据えた、ほぼ平屋のような快適な暮らしを実現した住まいです。
2階には子ども室と納戸のみを配置し、寝室や収納、水まわりなど生活の主要機能を1階に集約。
階段の上り下りを最小限に抑え、将来的にも安心して暮らせる平屋ライクな間取りとしました。
「真ん中」に据えた浴室が、暮らしを巡る。
間取りの中心には浴室を配置(コアプラン)。
その周囲に洗面・脱衣・トイレ・サンルームをぐるりと囲むようにレイアウトし、
回遊性のある生活動線を確保。
朝の支度や家事がスムーズにこなせる、ストレスのない導線設計です。
また、洗面スペースを寝室との緩衝材とすることで、
音の影響を抑えた静かで落ち着いた寝室環境を実現しました。
視線と空間の奥行きを意識したLDK構成。
リビングやダイニングキッチンからは、家の対角線まで視線が抜ける設計とし、
実際の広さ以上に奥行きと開放感を感じられるよう配慮。
空間を分断せずに緩やかにつなげ、一体感のある暮らしの舞台が広がります。
2階へ自然に誘導する、スキップフロアの工夫。
2階の使われ方に配慮し、リビングからスキップフロアを経由して2階ホールへつながる構成としました。
段差が暮らしにリズムを加え、動線としての自然さと視覚的な変化をもたらします。
素材で切り替える、落ち着きと機能。
ダイニングキッチンの天井にはホワイトファーを使用。
柔らかな色味と吸音性が空間に落ち着きを与えるとともに、
素材の切り替えによって場の性質に変化とメリハリを持たせました。
“中心に暮らしが集まる”という発想から生まれた、
空間・音・動線にまで配慮した、豊かで密度の高い住まいです。